学校帰りに恭子を連れて、雅人達に会った。


みんな顔が痣だらけだった。



「ごめんねぇ」


「いいって、紗茅が無事なら」


「雅人はいいけど・・・
 みんなごめんねぇ」


「おい、こら!なんだって!」

雅人が笑いながら言った。



「しっかし強かったなぁ。 俺達太刀打ちできねぇよ」

虎ちゃんは顔のバンソコウを撫でた。



「空手習ってたんだって。」


「それでかぁ、昨日は人数 少なかったからなぁ」

負けず嫌いのよっちゃんが空手の真似をした。



「あは、確かにぃ・・・・・・」

「さっちゃん、結婚しないの?」


「え?けっこぉ〜ん?」


「うん。俺、恭子ちゃんと 結婚の約束したよ♪」


「はぁぁ?マジィ?」



恭子が赤い顔をして、恥ずかしそうにうなづいた。



「卒業したら、籍入れるんだぁ♪」

大ちゃんが幸せそうな顔をして微笑んだ。



「あら、それは
 おめでとうございます」

「さっちゃんが先に結婚
 して仲人してくれないと」


「そんなこと言ったって・・・
 プロポーズされないことには
 考えようもないじゃない」


「何言ってんだよぉ。
 自分から言えばいいじゃん」


「自分・・・から・・・?」