「那抖!待って!那抖ってば!」
那抖はお寺の入口まで走り立ち止まった。
「お父さんは
真相を知らないの?」
「あぁ・・・何言ったって香織は、
戻らねぇからな・・・」
「でも、それじゃあ・・・
香織さんが
行こうとした所は?」
「後、20分しかなかった。
そいつが東京行く前に
気持ち伝えたいからって。
駅までバイクで急いで・・・」
「俺が死ねばよかったんだ。
俺が・・・」
「そんなこと言わないで!
そんなこと・・・・・・
那抖がいなきゃ、
あたしが死んでたんだよ?」
那抖はうなだれて返事をしなかった。
「やっぱり・・・あたしは・・・
香織さん以上になれないの?」
「違うっ!そうじゃないっ!」
「那抖・・・那抖がそうやってるう
ちはあたし・・・・・・
那抖の胸に
飛び込めない・・・」
あたしは心を鬼にして言った。
「紗茅!」
今度はあたしが走り、那抖の前から去った。
那抖が引きずってたっていい。
ただ那抖が大好きなバイクに乗ってほしい。
前向いて、生きていってほしいんだ。
那抖はお寺の入口まで走り立ち止まった。
「お父さんは
真相を知らないの?」
「あぁ・・・何言ったって香織は、
戻らねぇからな・・・」
「でも、それじゃあ・・・
香織さんが
行こうとした所は?」
「後、20分しかなかった。
そいつが東京行く前に
気持ち伝えたいからって。
駅までバイクで急いで・・・」
「俺が死ねばよかったんだ。
俺が・・・」
「そんなこと言わないで!
そんなこと・・・・・・
那抖がいなきゃ、
あたしが死んでたんだよ?」
那抖はうなだれて返事をしなかった。
「やっぱり・・・あたしは・・・
香織さん以上になれないの?」
「違うっ!そうじゃないっ!」
「那抖・・・那抖がそうやってるう
ちはあたし・・・・・・
那抖の胸に
飛び込めない・・・」
あたしは心を鬼にして言った。
「紗茅!」
今度はあたしが走り、那抖の前から去った。
那抖が引きずってたっていい。
ただ那抖が大好きなバイクに乗ってほしい。
前向いて、生きていってほしいんだ。