「おまえらみたいなカップル
      ・・・いいなぁ〜。」




いつものマックで、大ちゃんがストローをくわえながらしみじみと言った。




「プラトニックラブだよ〜ん♪」




「寝言は寝て言えよな。」



「何それ・・・あーた。まるで
 あたしがイケイケみたいな。」




「いや、だって雅人だもん。」




「ちょっと、どういう意味よ・・・
 雅人に言っちゃうよー。
  ・・・で?中学生は元気?」




「いや、あれっきり・・・」




「やっぱり・・・」




大ちゃんは鼻にストローを挟み、つまんなさそうな顔をした。




「ねぇ、大ちゃん。
 もちろん明日も暇だよね。」




「もちろんってなんだよ、
    もちろんってぇ。」




「明日の登校日の帰りは
 空けておいてね。
 空いてるだろうけど。」




「はい、はい。」




雅人達がトイレから戻ってきた。


「何?何の話し?」




「あっ雅人〜!
 大ちゃんがねぇ〜♪」




「さっちゃん!」

大ちゃんの顔がひきつった。



「何だよ。」




「あのね〜あたし達が
 うらやましいんだって!」




「へへ、まーなー♪」




雅人はにっこりと笑い、大ちゃんはホッとした顔をした。