大ちゃんが、にこにこしながらかき氷を二つ持って来た。



「ほい♪召し上がれ♪」



そのかき氷を中学生の前に置いて笑顔で立ってる。



「ねぇ、ちょっと。
 あたし達のはぁ?」



「あっ!」

大ちゃんは手で口を押さえた。




「お〜い・・・
 おまえ舞い上がって
 忘れてたろー大っ!」




「すいやせ〜ん!」




大ちゃんは頭をかきながら、またかき氷を買いに走った。




「てか、人数分買って来ーい!」




「よっしゃ!」

雅人は立って砂浜に向かって叫んだ。




「中央工業の野郎どもー!
        集合ー!」



砂を払いながら、みんなが走って戻って来た。




「よっしゃあ!
 かき氷早食い競争やるぞー!」




「勝ったら?」

虎ちゃんが身を乗り出して聞いた。




「中学生と付き合える〜♪」

あたしが笑顔で答えた。




「マジか―――――――!」


「ヤッフーッ!」

みんなが一斉に盛り上がった。




それから、みんなの目の前に一つずつ、色とりどりのかき氷が揃った。




「では、みんな用意はいいか?
 よーい、スタートー!!」




なぜだか、雅人も、あたしも、中学生も参加した。