「ねぇ、ナンパするなら
   海とかじゃない?」


「おっ!
 さっちゃんいいアイデア!」



「よしっ!
 オマエら、海行くぞー!」




「お―――――――――!」




「わーい♪」




みんなが一斉にきょとんとしてあたしを見た。




「ん?何?」




「さっちゃんも行くつもり?」

大ちゃんが迷惑そうに言った。




「いけない?」




「いやぁ、いいんだけどさぁ」




大ちゃんが、後頭部を掻きながら雅人の方をチラッと見た。




「いいじゃんっ!いこっ♪」




雅人の腕を引っ張って、無理矢理立たせた。




あたしは、みんながどうやってナンパするのかを見るのにワクワクした。