バイトに行く気持ちににもなれず、先輩に電話して休むことを伝えた。




雅人の部屋にはフィギアやCDがいっぱいあった。



「すっごーい!」



「で?なんで泣いたんだ?」



「ん?何も・・・」



「こっちこい」



「ん?」



雅人が、あたしをまたぎゅっとしようとした。



「なんだ、この手は・・・」


あたしは雅人の体と、あたしの体の間に手を置いてた。



「抵抗か?」



「いやっ、あのそうじゃなくて
 ほらっ、雅人の胸は
  筋肉質で立派だなぁって」



雅人の胸板をバンバンと叩いた。



「取って食いやしねーよ」



「食わないの?」



「あぁ、ゆっくりしてろ」



雅人がひざ枕をしてくれた。



雅人は、あたしの喉元を猫のように撫でた。



「女のここって
 気持ちいいよなぁ」



「誰と比べてんのよ」



「ん? まーなぁ」



「ここの方が気持ちいいよ?」



自分の胸を両手でバンバンして見せた。



「挑発してんのか!」



「へへへ、流すからだよ」



そのうち気持ちよくなって、ウトウトと眠ってしまった。