駅前には、いつものように雅人と仲間がたむろしていた。




「雅人〜♪」




「おうっ!紗茅!」




「彼女のおでましぃ〜♪」

みんなが雅人を冷やかした。





「うっせーぞー!オマエらー!
紗茅、腹減ってねーか?みんなでハンバーガー食わね?」




「食べる、食べるぅ♪」



「よっしゃー!行くぞ!」



あたし達は、ゾロゾロとマクドへ入って行った。




「ねぇ、さっちゃん、
 誰か女の子紹介してよ〜♪」

大ちゃんが、あたしに手を合わせ拝んだ。




「俺も俺もー!」

虎ちゃんも、あたしに向かって手を挙げた。




「え〜?あたし、あんまり
 友達いないからなぁ・・・」




「げぇ〜!だっせぇー!」




「もう、誰がだっせーよ!
 女の一人や二人自分で
  見つけて来なさいよ!」




「いいよーだ!
 その内いい女ナンパして
 来るもんねーだ!」




「ねぇ、雅人。
 楽しみにしておこうね〜♪」




「なぁ〜♪」




「はい、雅人、あ〜ん」
雅人にポテトを食べさせてあげた。




みんなが一斉に見つめた。



「なっ、何?」




殺気を感じたあたしは、みんなの顔を見回した。





「あんだよぉー!いいなぁ!」




「オレも『あーん♪』って
 さーれーたーいー!」




みんなが口を揃えてブーブー言い出した。