「じゃーな!
 ねぇちゃんまた明日な!」




棟梁と呼ばれるおじさんが、投げキッスしながら一足先に出て行った。




ウェーッ!明日も来るの?
来ちゃうの?




「ごめんな。
 おっさん達が迷惑かけて」




「あたしこそ、あのおでん・・・」




「ダイジョブ、ダイジョブ!
 若いエキス入って
  喜んでんだから」



「そっ、そーなんですかぁ?」




「じゃー、また!
 おっさん達には
 きつーく言っとくから!」




「ありがとうございましたぁ♪」




おでん、ビール、煙草、お茶、それにメロンパンとそれぞれ買って嵐は去って行った。


ドロンコの足跡を残して・・・・・・






既にモップで床掃除をしている先輩がブツブツ言ってる。




「ったく・・・
 ちょっとは考えりゃぁいいのに
  ・・・ほっんとっ
   こっちの身になって・・・」




「先輩?ここ明日から
     土禁にしません?」




「そーね!それいい!」




「あは。お客さん、今にも
 まして来なくなるでしょうね」




「うん。しっかし、
 吉岡ファンって多いよね・・・」




「えっ?嘘ぉ!おじさんとかから
 はモテますけど・・・?」




「気付かなかった?
 私のレジが空いてても、吉岡の
 レジにしか並ばない客いるよ」



「え〜っ!どんな人ですか?」




「まぁ、私にとっては興味のない
 リュック背負ってオタクっぽい
 人だけどね」




「あー、もうがっかり」




「アハハハ♪」




こんな他愛もない会話が楽しい。





孤独を忘れさせてくれる。



バイトの時間もあっという間に終わった。




「お疲れ様でした〜♪
 お先に失礼しま〜す♪」



「お疲れ様〜また明日ね♪」




「さっ急がなくちゃ!」