『あけましておめでとう
 ございます♪今年も・・・・・・』




テレビのどのチャンネルもお笑いばかりで、一人の時間を満喫して充電も満タンになっていた。




朝から菓子パンを食べながら、お化粧に気合いを入れた。




「ふっふふーん♪
 よっし、バッチリ♪
 那抖に電話しよーっと♪」




女の子はわからない。



そう言われても仕方ないかもしれない。



昨日とは、打って変わって気分もよかった。




「あけおめ、那抖ぅ♪」




《あっあけおめ!紗茅!
 一人で大丈夫だったか?》




「大丈夫だよ♪ごめんね!
 昨日せっかく
 誘ってもらったのに・・・」




《ちゃんと飯食ったのか?》




「食った、食った!」




《ならいいけど・・・》




「迎え来て〜♪」




《おぅっ!
 今からダッシュして行く!
       待ってろよ♪》



「あ〜い♪」



しばらくして那抖がやってきた。


――ピンポーン♪




「さっ行こう♪」

あたしは待たせることもなく、玄関のドアを開けた。




「はやっ!気合い入ってんな」




那抖の自転車の後ろに乗り、名雪達が待つ約束の神社まで向かった。