しばらくして、お腹の痛みも和らいできた。




「ねぇ、スーパーマン。
 あんただったらどうする?
 彼女がこんなことされたら」




「女であろうが、
 ぶっ殺すだろうな」




「だよねぇ・・・・・・」




那抖には今日あったことは黙っておこう。


心配するしね。


色んな意味で・・・・・・




「そろそろ行かなくちゃ・・・
    バイトあるし・・・」

あたしは、お腹をかばいながらゆっくりと起き上がった。




「バイト〜?大丈夫なのかよ?」




「うん、なんとかね」




「休めば?」




「お金がいるんだよ・・・」




「そっか・・・がんばれよ?」




「うん。ありがとね」

あたしはそうお礼を言って別れた。




――♪〜♪〜

メールだ・・・



  【To:スーパーマン
  Date:04/12/19
  Sub 無題
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  なんかあったら

  電話しろよ。

  すぐに

  飛んで行ってやる!


 ―――――――――――――



「・・・さんきゅっ」

あたしは返信せずに携帯を閉じた。




バスに揺られながら、まだ少し痛むお腹を押さえながら目を閉じた。