次の日の学校からの帰りに、この間那抖と買い物した時にいたケバイ軍団に呼び止められた。




「ちょっと、顔貸しなよ」




「は・・・?何?」




「いいから来なって!」




あたしは否応なしに駅裏に連れて行かれた。




「那抖に手ぇ出したのあんた?」




大人数に囲まれ、逃げ道はなかった。




いきなり二人がかりで羽交い締めにされた。




「那抖と別れな!」




「やだね」




あたしはその女を真っすぐ睨みながらきっぱり断った。




――バシッ!


あたしの顔に、一発ビンタが入った。



あたしは無言で睨み続けた。


別れてたまるもんか・・・

やっと一緒になれたんだから。

いったいこの女、なんなのよ・・・




「もう一回だけ聞くよ!」



「何回も聞いてんじゃねーよ!
          ボケが!」




「なんだってぇーっ!」

――バコッ!




今度はお腹に蹴りが入った。


「うっっっ!」

一瞬息が止まった。





また蹴られそうになった瞬間、誰かが叫んだ。