「おまえは・・・
 ほっんとバカだな・・・」




那抖があたしを抱き抱えた。



本当にあたしはバカだ・・・



すぐに聞けばよかったのに。



そしたら、こんなに遠回りしなくて済んだのに。




「ばーか・・・」



那抖が、あたしのおでこにそっとキスをした。




「ばかじゃないもん・・・」



今度は、あたしが子供のように泣きじゃくった。




あの頃、病院で那抖が泣きじゃくったように・・・・・・