色々と考え、ママのクリスマスプレゼントは紫色の毛糸の帽子にした。




編み物は得意なほうだった。




「ママ帽子好きだし。
 喜んでくれるかな」



那抖のクリスマスプレゼントは何にしよう。




う〜ん。高い物は無理だし・・・




ケーキなんてのはもっと無理。




男の子は手作り喜ぶんだよ〜って名雪が言ってたっけけ・・・




悩んだあげく、那抖には手編みの赤い手袋にした。




「あ〜!手袋はかなり難しい!」




せめてマフラーにしとくんだった。




改めて後悔・・・




――そして一週間・・・




「できたー!」




とりあえずママにあげる帽子を、鏡の前で試しにかぶってみた。




「ん、なかなかカワイイ♪」




那抖にあげる赤い手袋も着けてみた。




しかし、サイズ合うのかなぁ?




この前あった時に、掌を合わせておおよその大きさは計ったものの・・・




「あはは、ぶっかぶかだ」




那抖喜ぶかなぁ・・・




ママと那抖の喜ぶ顔を想像しながら、帽子をかぶり赤い手袋を両手につけたまま眠った。