「何やるんですか?」

「えーっと、このレポートなんですけどクラスごとにしてもらえませんか?」



レポートとは最近体育の授業があって、そのときに書いたレポートのことである。



「えっ!?この量をですか!?」



そのレポートの量とは3㎝前後はあるような....


「だから深沢さんに手伝ってもらおうと思ったんですけど、無理だったんで先生と2人で頑張りましょう!!」

「あっ、はい!!」



嬉しいけどなんかいざとなると2人きりって緊張するなぁー...


なんか何話せばいいかわからないよぉ~....。




そのあともしばらく沈黙が続いた。
そして先に口を開いたのは先生からだった。


「平山さんは彼氏とかいるんですか?」



なっ、なにを!?



「えっ!?あっ、いませんよ!最近別れました!」

「えっ!?別れちゃったの!?」

「はい!新しく好きな人ができたんで!」

「あっ、そうなんだ!」

「あっ、はい!」



そしてまた沈黙が続いた。
しばらくして.



キーンコーンカーンコーン,,,,



「あっ、チャイム鳴っちゃいましたね(汗)遅くなりそうなんで先に帰っても良いですよ!!あとは先生がやっておきます!!」

「いえ!手伝います!!」

「あっ、でも時間が...」

「大丈夫です!!家に多分誰もいないと思うんで!!」

「そうですか!じゃあもう少しなんで頑張りましょう!!」

「はい!!」



そして数十分後.....


「やっと終わりましたね!」

「そうですね!!!」

「こんな時間までありがとうございました!!」

「あっ、いえ!!」



沈黙が続いたけど私も雄輔先生といれて嬉しかったし♪



「あの....先生....」

「なんですか?」






....チュッ




私はいきなり雄輔先生にキスをした。
「!!!!」

「.....じゃあさようなら!!」



私はすぐその場から逃げた。




どうしよう....



いきなりキスしちゃった.....


先生驚いただろうなぁ...



明日から会いにくいな....
次の日・


「おはよお!香奈~!!」

「あっ...おはよお....」

「んっ!?どうしたの!?元気ないけど?」

「聞いてくれる?」

「うん!」

「昨日ね、保健体育の係りだから仕事があって雄輔先生と残ってたわけよ...」

「うん」

「それで終わったから帰ろうとして、どうしてかわからないんだけど...雄輔先生に...」

「キスしちゃったとか?」

「....うん...」

「えーーーーーーーっっ!?本当に!?」

「えっ!?わかってたんじゃないの!?


[キスしちゃったとか?]


みたいなこと聞いたんだから!!」

「いやっ、嘘かと思うでしょ!!」
「残念ながら本当なんですよ....。どうしよう...。会いにくいよ....」

「うーん...、でも大丈夫だよ!!先生なら!!あんま気にしないよ!!」

「気にするでしょ!!生徒にキスされちゃったんだよっ!!」

「うーん...でもねー...今更言ってもしょうがないでしょ?」

「そうだけど...。ショックのあまり辞めたりしないのかな?」

「しないでしょ!!大丈夫だよ!!」



あっ....学校に着いちゃった....



「学校着いちゃったよ?どうするの?」

「....謝ったほうがいいよね?」

「...一応謝ってみれば?」

「...そうだよね...」



ハァ...。恋ってこんなに深刻なものだったっけな?



顔も見れないなぁ-.....
「あっ、じゃあこの辺で!!もうすぐで教室着いちゃうから!!頑張れ♪」



そんな簡単な事言わないでよぉ~.....。




「ムリだよぉ...。あとね言い忘れたけど、クラスで仲のいい子がね雄輔先生のこと好きなんだよぉ...。だからバレたらヤバイんだよね....。」

「そうなの!?あららぁ~...。まぁ、バレなきゃ大丈夫でしょ?」

「バレないようにしなきゃね....。」

「うん..。じゃぁ、、またあとで!」

「うん...。じゃあね...」




あぁ~、、


いつか絶対バレそう.....。



てかバレるよなぁ....。




でも、誰も見てなかったよね?



先生が言わない限り、ウワサにもならないよね?




うん。。。大丈夫!!



大丈夫だ!!
あぁ~、着いちゃったよ....。



気がつくと私はクラスの前まで来ていた。



入りにくいな...





そんなことを思っていると教室から葵が出てきてしまった。



「あっ、香奈♪おはよぉ~!こんな所で何やってるの~!?」

「あっ、いやっ....別になんでもないよ!!」

「そっか!あっ、そうそう昨日雄輔先生と、どうだった!?」

「あっ...えっ、別に普通だったよ?」

「そうかぁ...。私のこと聞いてくれた?」



あっ.....。


これはまじで忘れた(汗




「あっ、忘れた(汗」

「えー!?聞いてくれなかったのぉ!?」

「ごめん!!ずっと沈黙が続いてて話してもいないもん!」

「あっ、そうなの!?よかったぁ☆なんか仲良く話してるのかなぁ...とか心配してたんだぁ~!!なぁ~んだッ☆だったらよかった★」



何その言い方!?


なんかムカツクんですけどぉぉぉ~!!