「ゆっ、雄輔先生!!こっ、こんにちは!!!」
雄輔先生意外に来るの早いなぁ!!
「こんにちは!来るの早いね!」
「あっ、今日が楽しみで(笑)雄輔先生こそ早いじゃないですか(笑」
「先生も楽しみで(笑)さっ!早く行こうか!!」
えっ!?先生も楽しみだったの!?
なんかすごい嬉しい♪
「はいっ♪」
待ち合わせ時間まで10分弱早かったが移動する事になった。
私たちが今から行く遊園地は電車で1時間ほどかかる場所。
私と雄輔先生は電車の中でほとんど喋らなかった。
緊張しちゃって何も喋りかけられなかった。
本当は喋りかけたかったんだけど恥ずかしくて喋りかけられなかった。
多分、雄輔先生もそうだと思う・・・。
そんな中、1時間が経ち、あっという間に目的の遊園地に着いてしまった。
「もう着いちゃいましたね!」
私から話を切り出す。
「早かったですね!」
「でもすごい人の数じゃないですか!?」
「確かにそうですね・・・」
「迷子にならなきゃいいけど・・・・」
そう私が小さな声で言うと、
「ハイッ!手!」
雄輔先生が照れながら手を差し出してきた。
こういう所すごく可愛い♪♪♪
「はいっ♪」
私は雄輔先生の手を強く握り締めた。
大きくて、温かくてすごい安心できた。
「さぁ、行きましょう!!」
そして遊園地の中へ入っていった。
運命の待ち合わせ時間まであと30分。
もう服装もバッグも髪型も準備完了だ。
服装は男らしくダブダブのジーパンに灰色のジャケット。
バッグは派手じゃないもので黒の小さなバッグ。
髪型は学校でいるときと同じ。
あとは時間が過ぎてくれればいいのだが、まだ30分もある。
家から××駅まで15~20分かかる場所だ。
もう家出ようかな~・・・。
そんなことを思っていた。
でも遅刻したら嫌なので家を出る事にした。
20分ぐらい歩いて××駅に着いた。
平山さんまだ来てないかな?
・・・ってまだ来てないよね。
待ち合わせ時間まで、まだ10分あるんだから。
そう思い近くのベンチに座ろうと移動した瞬間平山さんらしき女性がベンチに座っている。
ゆっくり近づいて
「平山さん・・・?」
と、恐る恐る聞いてみた。
その女性はゆっくり後ろを向いた。
やっぱり平山さんだった。
「ゆっ、雄輔先生!!こっ、こんにちは!!!」
驚き方も可愛い♪
・・・ていうか、その服、超可愛いんだけど!!
黄色のワンピース超似合ってる!!
しかも足、細いし長い!!
平山さんってスタイルいいんだぁ!
・・・ってこれじゃただの変態じゃん!!
「こんにちは!来るの早かったね!!」
俺はいそいでこの気持ちを隠した。
「あっ、今日が楽しみで(笑)雄輔先生こそ早いじゃないですか!!」
今日のデート楽しみにしてくれてたんだぁ♪
すごい嬉しい♪
「先生も楽しみで(笑)さっ!行こうか!!」
「はい♪」
そして早めに目的の遊園地へ行く事になった。
電車の中では俺も平山さんもほとんど喋んないまま時間が過ぎた。
多分俺も平山さんも同じ気持ちだっただろう。
恥ずかしくて話し掛けられなかった。
何を話せばいいのかわからない。
きっと平山さんもそうだと思う。
そして無言のまま1時間が過ぎて目的の遊園地に着いた。
「もう着いちゃいましたね!」
平山さんから話を切り出す。
「早かったですね!」
「でもすごい人の数じゃないですか!?」
確かにね~・・・。
「確かにそうですね・・・」
「迷子にならなきゃいいけど・・・・」
そう平山さんは静かに言った。
そして俺は・・・
手を差し出した。