こんなことになったのも、全部小林のせいだ。


小林があたしにキスなんてしなければ、早退する必要なんてなかったんだ。


早退しなければ、こんな男達に遭遇することもなかった。


遭遇しなければ、こんな目に遭うこともなかったんだ。


あたしは怒りの相手を男達から小林に変えて、心の中で叫んだ。



小林の……バカヤロ――!!!!



あたしの貴重なファーストキスを返せ!!!



今から奪われようとしているあたしのバージンを返せ!!