学校を出ること、数十分。

俺は小さな公園に足を踏み入れた。


この公園は中学時代によく溜まり場として使っていた。


昼間は子供達の楽しそうな笑い声が響くこの公園も、夜になると雰囲気が一転する。


周りを木で囲まれ、暗ったいこの場所は人目につきにくい。


それを幸いに俺達は頻繁にこの場所で酒を飲んだり、煙草を吸ったり好き勝手な事をして過ごした。


でも、天気の良い今日のような日は、ベンチに寝転がり昼寝するには打ってつけの場所だった。