「ほらほら、みんな静かにしなさい~!小林君が可哀想でしょう?」


そう言いながらも、ババァの顔は緩みっぱなしで。


生徒を鎮めようとするんなら、テメェがヘラヘラ笑ってんじゃねぇよ。


つーか、こんな状況を作ったのはお前だろ。


佐和が教室に戻ってこないこの状況と、周りの奴らとババァにバカにされているこの状況が重なり、俺は自分の限界が近いことを悟った。


俺は元から温厚ではないし、間違いなく短気な部類に入る。


人にバカにされ続けて、ニコニコしていられるほど大人でもない。