女の愛し方なんて、分からないと思ってた。


親に愛されたことのない俺が、人を愛せるはずがないと思ってた。


でも、違った。


俺は、今、優華ちゃんを愛していると胸を張って言える自信がある。


自分を犠牲にしてでも、優華ちゃんを幸せにしたいと思う。


自分以上に大切だと思える人ができるなんて、思いもしなかった。



「これからは、優華って呼んでいい?」


「うん……。いいよ」


「俺のことも、大虎って呼んで?」


「だ、だい……き」


マジ、ヤバイ。名前を呼ばれただけで、心臓が壊れてしまいそうになる。