学校が終わると同時に、教室を飛び出して駅前公園に向かう。


優華ちゃんと会える。


そう考えるだけで、公園に向かう足も早くなる。


会ったら、なんて言おう。


何を話そう。


公園のベンチに座りながらそんなことを考えていた時。


「……――大虎く……ん?どうしてここに?」


俺の頭上から、愛おしい人の声が降ってきた。