「杉崎君、ちょっといい?」


昼休み、俺は明菜ちゃんに廊下に呼び出された。


「なに?」


「実はね、昨日、優華ちゃんと会ったの」


「えっ……?」


優華ちゃんの名前を聞いた途端、心臓がバクバクとうるさく鳴り出す。


「優華ちゃんと……?どうして?」


「優華ちゃんに呼び出されてね、相談されたの」


「相談?」

 
「そう」


明菜ちゃんはハァと息吐くと、意を決したようにこう言った。