―――龍心サイド――― 「教科書の34ページを開いてください」 退屈な授業が始まり、机の中から教科書を取り出す。 生物室から飛び出していった後、佐和は教室に姿を現さなかった。 『大っ嫌い!!』 そんな言葉を俺にぶつけた佐和。 佐和の言葉が何度も頭の中でリピートされる。 その言葉を思い出すたびに、なんともいえない気持ちが胸の中に広がっていく。