龍心と杉崎君の間で何があったのかは分からない。
龍心は何度聞いても教えてくれようとはしなかったから。
だけど、教えてもらえなくてもいい。
ただ、二人の楽しそうな姿を見ていると心がポカポカと温かくなるから。
「飲み物持ってくる」
「うん」
龍心が部屋を出ていき、あたしと杉崎君は二人っきりになった。
「最近、龍心とどう?うまくいってる?」
「あ、うん。順調だよ」
「そっか。ちょっと、残念」
杉崎君はチビの頭を撫でながらクスッと笑う。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…