「お母さんが下にいるのに……、すごい恥ずかしいことしちゃったよ」
でも、心配事が一つあって。
龍心のお母さんにバレていないかどうか。
やっぱりそういう行為をしているのを知られるのは恥ずかしいもの。
「あぁ、大丈夫。あいつ、明菜が来た後、すぐに家でてったから」
「え?!嘘!?あたし、全然気付かなかったよ?」
「どんだけ鈍感なんだよ……」
呆れながらフッと微笑む龍心の表情が堪らなく愛おしくて、あたしは龍心の胸に顔を寄せた。
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