―――…………


「まだ痛いか?」


「うん……。ちょっとね。でも、大丈夫」


ベッドの上で龍心に腕枕をされながら、あたしはさっきまでの出来事を振り返っていた。


『初めては痛い』


経験済みの友達はみんなそう言うけど、痛いというより苦しいという表現のほうが合っている気がした。


でも一つになれた時、一瞬だけ痛みを忘れて喜びに包まれた。