怒鳴られるかもしれない……。


龍心から逃げたことも、勝手に家に来たことも……。


「明菜」


目の前に座って、ジッとあたしの目を見つめる龍心。


怒鳴られるのを覚悟して、ギュッと目をつむった瞬間。


「……今までごめんな」


龍心はあたしの耳元でそっと囁くと、優しく背中に腕を回した。