「俺なら大丈夫ってどういう意味だよ」


「俺もさ、昔は少ないけど友達がいたんだよ。でも、母親のせいでみんなすぐに俺から離れていった。そりゃそうだよな……友達を家に呼べばあいつが入ってきてあれこれ友達の悪口言うし」


「お前の母親って、ずっとあんな感じだったんだな……?」



「あぁ。あの母親に育てられたから、性格ひねくれたんだよ」


「へぇ。自分の性格がひねくれてるってよく分かったな」


重たい雰囲気を少しでも変えようと、冗談交じりにそう言うと大虎はニッと笑った。