今まで適当な女としか付き合ってこなかったからか、こんな気持ちになることなんて一度もなかった。


でも、明菜と付き合ってから、嫉妬という感情を知った。


自分がここまで嫉妬深いとは知らなかった。


明菜を失いたくないはずなのに、逆に明菜を追いつめてしまう。


自分の感情ばかりを押し付けて、気持ちに余裕が全くない。


「……なんでうまくいかねぇんだよ」


俺は天を仰ぎ、太陽の眩しい光を顔に受けて目をつぶった。