ここでいくら悩んでいてもどうにもならない。 ちゃんと話をしなきゃ。 ちゃんと分かってほしい。 あたしの気持ちを、龍心への想いの強さを。 「ハァ……――よし!!」 呼吸を整えて、ボタンを押すと『プルルル~』という機械音が耳に響いた。 あたしは目をつぶり、その時を待った……―――。