「ちょっ……杉崎君……!!」


「しっ。ちょっと、黙って」


杉崎君はあたしを男子トイレに引っ張っていき、一番奥の個室に押し込んだ。


身動きの取れないくらい狭い個室には、あたしと杉崎君の二人しかいない。


嫌でも体が密着して、杉崎君の熱を感じる。


「あたし……部屋に戻る!」


こんな状況耐えられない。


あたしがそう言うと杉崎君は眉間に皺を寄せた。