「えっと……305号室だったっけ?」 みんな寝ているのか、辺りはシーンっと静まり返っている。 「……ここだ」 扉に305と書かれている部屋を見つけ立ち止まる。 「どうしようかな……」 他のクラスメイト達もいるし、勝手に部屋に入ることはできない。 もう一回、龍心に電話をかけてみよう。 急いで携帯を取り出そうとした瞬間……――。