大声で龍心の名前を叫ぶと、少し離れた場所に明かりが見えた。 その明りは上下に揺れながらあたし達の元へ近付いてくる。 「……――明菜!!」 暗闇の中から龍心があたしの名前を呼ぶ。 「龍心!!ここだよ!!!」 その声に答えるように大声で叫ぶと、懐中電灯の明かりがあたしの顔を照らしだした。