「……龍心、杉崎君は気を遣ってくれたんだから、そんな言い方しないほうがいいよ!杉崎君ごめんね?」


天然の杉崎君は、悪気もなく良かれと思って『俺が佐和さんを守る』って言ってくれたんだろう。


龍心の変わりに謝ると、杉崎君は首を左右に振った。


「いいんだよ。佐和さんが謝ることじゃない。気にしないで?」


そう言って杉崎くんがあたしの肩をポンポンと叩くと、龍心が杉崎君の手を勢いよく払いのけた。