「小林君は佐和さんが心配で仕方ないんだね?でも、安心してよ。いざって時は俺が佐和さんを守るから」


「は?」


「「前にも言ったよね。佐和さんのことは俺に任せてって」


ニコッと笑う杉崎君の眩いほどの笑顔に思わず目を奪われる。


やっぱりこの人は母性本能をくすぐる。


カッコいいというより可愛い。


守ってあげたくなる感じ。


周りの女の子達がキャーキャー騒ぐのも無理はない。



「明菜をお前が守れるはずねぇだろ。一々口出しすんじゃねぇよ」


すると、龍心は今にも掴みかかりそうな勢いで杉崎君をにらみ付けた。