「ちょっと!!今何したの!?」


「耳舐めた」


俺の言葉に明菜は、顔を茹でダコのように真っ赤にして、熱くなった頬を両手で抑えた。


やっぱり明菜はからかいがいがある。


「ほら、もう機嫌直っただろ?」


「……もう!バカ!!!」


クスッと笑う俺の頭をべシッと叩くと、明菜は目を合わせることなく急いで自分の席に戻っていった。