―――龍心サイド――― 「……て、適当に座って?」 二階に案内され、俺は佐和の部屋に足を踏み入れた。 ベッドの上に乱雑に置かれたファッション雑誌。 脱ぎ捨てられ、花が咲いている状態の洋服。 テーブルの上には、空いた袋菓子とペットボトルが大量に置かれていた。 「……女の部屋とは思えねぇな」 俺は佐和に気付かれぬ様、ボソッと呟いた。