「今日はこれくらいで許してやるよ」


「今……何したの?」


床に座る俺に佐和は首を摩りながら問いかけた。


「鏡見てみれば分かるんじゃね?」


「鏡?どうして?」


焦ったようにカバンの中から手鏡を取り出して、首の異変を確認する佐和。