『A組の佐和さん可愛いよなぁ』 入学式当日、クラスの廊下付近には佐和を見にきた男達で溢れかえっていた。 もちろん他のクラスの生徒達だけでなく、クラスメイト達も佐和に夢中だった。 まぁ、途中で佐和のあの性格に圧倒されて少しづつ遠のいていったけど。 「早く起きろよ」 「……いっ……たぁ……!!」 頭に軽くデコピンをした瞬間、佐和がゆっくりと目を開けた。