―――龍心サイド――― 「……んっ……」 頬を指で突くと何やら甘い声でうなる佐和。 コンビニで雑誌を立ち読みした後、家に帰ろうと歩いていると佐和が道路で倒れていた。 『おい、なんでこんなところで寝てんだよ』 何度体を揺すっても、目を覚ます気配のない佐和。 そのまま道路に放置するわけにもいかずに、仕方なく自宅に運んできた。