なんか……ヤバいな。もう限界かも……。
「ゼェ……ゼェ……ゴホッ――!!」
胸の中でヒューヒューという乾いた音が鳴っている。
これ……喘息の症状に似てる……。
小児喘息はとっくに治ったはずなのに。
息をする度に、胸の中に違和感が広がる。
ダメ。あともう少しで公園につくんだから……。
あと少しで、小林に会えるかもしれない……。
ちゃんと、謝らなきゃ。小林に……直接…――。
あと一歩で公園に着くというところで意識がもうろうとしてきて。
あたしは、呼吸を整えようとゆっくりと目をつむった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…