『今度会える時は、ちゃんとつけてるからね!』
送信してからあたしはふと考えた。
――今度会える時…?
いつ会えるんだろう…
もちろん今日から毎日このネックレスをつけるつもりだ。
だから、いつ会ってもつけているには違いない。
……でも……。
『ありがとう!』
たったそれだけの返信。
零が何を思い、何を考えているのか…
勇気がなくて、一歩が踏み出せない。
もし、あたしが何か言ったら…
これ以上を求めたら…
零を失ってしまうのが怖い。
『今度いつ会えるのかな…』
あたしはメールを作成していた手を止めた。
そして全部消した後
『また会えるの楽しみにしてるね!
おやすみなさい☆』
とだけ送ると、携帯を閉じた。
淋しさが急に襲う…
どうすることもできない自分にも苛々した。