「あなたを、愛しているからですよ。」



愛している、か。


気になるだとか、

会いたいだとか、

好きだとか、


そんな言葉じゃ説明できなっかた。


体の奥が、

オレの深いところが、

酷く疼いた。



「あなたを愛しているからですよ。」



彼女は、

三度目のまばたきと共に、

静かに息を吐いた。


白く吐かれた息は、

ため息とも、

声ともつかぬ響きで、

オレの体の内側を撫でた。



「わたしも」