俺はそこまで考えた後、冷蔵庫からウイスキーのビンを取り出して、流しにあったグラスに半分ほど注ぎ、ミネラルウオーターでハーフに割って水割りを作る。


 喉奥に焼けるような感触がする強い酒が眠気を誘った。


 俺はベッドへと戻り、千奈美の脇に潜り込んで、そのまま朝の七時半過ぎまで眠る。


 起き出すと、彼女はすでに起きていた。


「おはよう」


「ああ、おはよう」


 また新しい一日が始まる。


 俺も千奈美もクリスマスは一緒にいて、年末年始の休みに入るまで仕事だった。


 彼女がコーヒーを淹れてくれている。


 いつも通り、エスプレッソだ。


 熱々のホットコーヒーが俺の意識を覚醒(かくせい)させた。


 カップに丸々一杯飲むと、千奈美が、