―――――中学2年。
…が終わろうとしていたころ。
私が通っている、文永中学には、Bigイベントがあった。
生徒会主催、体育祭
という。
このイベントのおかげで、
今まで話したこともない
私達は、接点をもっていくようになる。
「…えーこれより、生徒会主催の体育祭をはじめたいと思います!!!」
誰かの声ではじまった体育祭。
1年〜3年までの1組が、赤組。
2組が、白組。
3組が、青組。
4組が、緑組。
私は、白組。
正直、面倒だった。
運動は得意じゃないし、
みんなに避けられてるし。
だから、こーゆーイベントは嫌い。
クラス全体が一致団結しているなか、
私は一人だった。
ただ、空を眺めていた。
空は好き。
広くて、大きいから
みんなのこと見れる。
私のこともみてくれる。
だけど…
人間は嫌い。
私のこと見てくれない。
避ける。
省く。
無視する。
気付いている人も見てみぬふり。
結局は、自分が大事なんだ。
話しかけると自分まで避けられそうで怖いんだ。
でも、
自分から話しかける勇気もないし。
別に友達もいらない。
仲間なんて、弱いものの集まりなだけ。
そんなんだったら、
一人でいい。
一人で強くなる。
そう思い、顔を伏せた。
「誰か行けよ。」
「お前が行けよ。」
「えー、あたしやだあ!」「あたしもパスー!」
クラスの前の方から聞こえる言葉。
…きっと、私に話しかけようとしているんだと思う。