「上耶君もサボり・・・?」

恐る恐る聞いてみる。

おっきなヘアバンドで目から上を隠し、少し不気味だ。

「・・・・ああ」


初めて聞いたかも、この人の声。


私の質問に答えてから、ずっとだんまりの上耶君。

すごく気まずいです・・・・。


沈黙にたまりかねた私は、思いきって話題を振ろうとしたが、
上耶君の言葉で遮られた。


「君、鳥としゃべってたよね」


!?

・・・やっぱり、バレてたか。

おかしな人だと思われたと思う。

この事、他の人には話さないで欲しいな・・・・

前みたく、いじめられるのは嫌だから。



「今日の夜、またここに来い。小関 璃音」


「へ!?」


な、なななななんで!???


「どうして・・・?」


パニックしてる私を楽しむかのような、不適な笑みを浮かべた。


「6時間目が始まるぞ」


6時間目・・・・?


「あっ」

時間が・・・!

私は次の授業こそサボれまいと、猛ダッシュで教室に向かった。