先生ばかりを責める恭。



私は咄嗟に先生を庇った。

恭の怒りは私にもきた。




でも……仕方ない……。



私が…誤解させる私が悪いんだから………。




と、その時、後ろにまた引っ張られた。



えっ!?


驚きで声が出ない。



私はまた悠哉先生に抱きしめられている体勢になった。



パニックすぎて何を話してるかさえもうまく聞き取れないほど。



でもある一言だけが鮮明に頭を駆け巡った。










『だからキミにはあげはは渡せない。』