懐かしい温かさ……。


恭は私を抱きしめたまま、ただ……『ごめん』と言った。



『ごめん』って何がごめんなの?


わかんないよ……


そんな言葉だけじゃ……。


するとまた恭が口を開き始めた


「…俺……間違ってたわ…。あげはと離れればあげはへのイジメがなくなるって思ってた……」



恭…イジメのこと気付いてたんだ………。



「佐土原に言われたんだよ…。あいつと付き合わないとあげはをレイプさせるって………。」


………レイプ…。


「だからあげはと別れた。」


でも……

でもね………恭。私は


「でも違ったんだよな。俺があげはを守ればいいことなんだよな。」



「恭………。」