「すぐに行くから待ってろ!!」
そう言って電話を切り走りだそうとした瞬間、佐土原が腕を掴んできた。
「行く気なの?いいの?今行ったらあげはちゃん、もっと酷い目に合わせるよ。」
俺の怒りは限界だった。
俺は佐土原の胸ぐらを掴んで
「あげはに何かしてみろ。その時はお前死ぬと思えよ。」
自分でもこんなに低い声が出るのかと思うぐらい怒りに震えていた。
佐土原はペタンと気が抜けたように座り込んだ。
そんな佐土原をその場に置き去りにして俺は体育館裏まで必死に走った。
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