~次の日~

朝、たまたま由君と一緒に学校に行くことになり、

いつも通り教室まで話しながら歩いていた。

ガラッ

由君がドアを開ける。

すると、異様な空気。

「おっはよ~」

由君がみんなにあいさつをする。

すると、皆は

「おっは~~」

と、言いはしゃいでいた。

「おはよ~」

あたしは、千佳や他の女子に挨拶をした。

「・・・・・。」

誰からも返事が来なかった。

わけがわからなくなった。

こんなこと初めてでどうすればいいかわかんない。

少しずつ自分を落ち着かせる。

何が原因かわからなかった英菜は

(きっと、給食のときには話しかけてくれる。)

そう思い、給食のときを待った。

しかし、給食のときまでずっと睨まれ、怖かった。

そして・・・最悪なことに千佳が給食当番だった。

おぼんにふたの開いた牛乳が乗り、スパゲッティが乗せられた。

その時、千佳は牛乳を見た。

あたしが気付いた時にはもう遅かった・・・・・

ガッシャーーーーーーーーン

おぼんに乗っていたすべてのものがあたしにかかった。

制服もビチョビチョ

身動きをとることができなかった。

「おい!!川田!!気をつけろ!!」

先生がタオルを持ってきながら怒った。

「すいませ~~~ん」

千佳の謝りにまったく悪気を感じなかった。

周りの女子がクスクス笑いながら

「キモい」

「ブス」

「ありえない」

「ウザい」

と言ってきた。

今まで普通に聞いて、言っていたごく短い単語がものすごく長く、重く感じた。

心の中にぽっかり穴が開いたような気分で、暗闇にいる気がした。