「うん!OK。」
と由くんは返事をしてくれた。
そんな些細なことが嬉しくて… 笑ってしまった。
こんな感じで2人はどんどん仲良くなった。
(この気持ち… 恋かも!)
そんなことを思っていると…
親友の川田千佳(かわたちか)に…
「英菜…ちょっと…」 と講堂に呼び出された。
千佳が、講堂にあたしを呼び出し息を吸いながらあたしに言った。
「あのさ…川原くんと仲良いよね…」
『えっ!?そう??』
「うん…あたしね…」
千佳はとても言いにくそうにもじもじしながらこう言った。
「あたしね…川原くんが好きなの!!」
『えっーーーーーー!!!!!!!!!!!』
あたしはすっごくびっくりした。
びっくりするのも、あたしも由くんの事が好きだった。
誰にも相談することが出来なかったのだが。
「ねえ…協力してー!」
千佳が手を合わせて頼んできたのであたしは…
『うん…いいよ!』 と言った。
英菜は自分の事なんか絶対好きじゃないと分かっていたからしょうがないと思った。
「ありがとー!」
千佳は英菜の手をとり、はしゃいでいた。
―帰り―
あたしと由くんとで一緒に帰るとき、いつものはしゃぎっぷりがないあたしを見て、心配してくれた由くんは…
「ねえ。なんかおかしくない?大丈夫??」
と、声をかけてくれた。
ずーっとうわの空だった英菜は首をぶんぶん横に振って、
『全然大丈夫だよ!』 と答えた。
「そっか。じゃ!またな!」
由くんは半信半疑のままだったけど、
『うん!明日ね~!』
2人とも帰ることにした。
英菜のこのまま明るく過ごせるかとても心配だった。